【ELIMINATAR】
カワサキ エリミネーターのレストアペイントのご紹介。

男クサイ雰囲気プンプンのKAWASAKIが世に先駆けて送り出した、
ストリートドラッグマシンELIMINATAR。
Vツインでは味わえない水冷マルチエンジンの走行性能に、
アメリカンテイストを融合させた、ジャパニーズドラッグスタイル。

今も多くの人を魅了するエリミをバリっと漆黒で仕上げるのが今回のオーダーです。
持ち込まれたパーツ達。
パッと見は悪くありませんが良く見れば、荒れた塗装肌にゴミ(チリボコリ)が噛んだ塗膜。
それらが前に塗装歴が有る事を物語っています。
そして、その内容が決して良いとは言えない事も。。。
一応、塗膜の溶剤チェックをしてみます。
注)イジケている訳ではありません。
結局、信頼出来ない塗膜を削り落すと、パテやら錆やらが色々出てきます。
経験上見た目の仕上がりの悪い仕事は中身もそれ相応な場合が多いと思います。
ブラスト〜!
旧塗膜もパテも錆も落としまくれぇ〜!!
ポッコリ凹みに虫食い穴をロウ付けした後など。
塗膜の下がこうなっているのは、剥離してみないと実際は分り辛いですよね。
バリバリっと板金したら焦げた鉄板を再ブラスト処理。
上の画像のポッコリへコミもこの通りスッキリに。
それなりに年式の古い車両なので樹脂パーツもお疲れ気味です。
欠損した箇所は新たな樹脂を溶かし込み、再形成して仕上げます。
作業中なんの抵抗も無くポキっと!良く見てみると接着剤の痕が!オイィ〜。
こちらも溶着して直します。
古い樹脂パーツの経年劣化は、ある意味金属パーツの錆よりもタチが悪い気がします。
塗装を剥がすと次々に問題箇所が出てきます。
見つけては直し見つけては直しの繰り返し、地道な仕事が続きます。
タンク内のコーティング剤??がパリパリ剥がれてます。
こうなると良し悪しですね。
金属が露出したタンクは早めに下地塗料を塗って酸化から守ります。
タンク表面の細かい凹みや歪みを取り除いていきます。
各パーツの修正が終わったら、最終下地塗装。
修正箇所を確認しながらの最終下地研磨。
ここでの作業が仕上がりに大きく影響してきます。
下地命!
ビカっと漆黒で塗り上がり!
仕上げポリッシュを施せば。
下地から仕上げまで地道な作業の積み重ねで、ヤレたパーツもこの様に生まれ変わります。
鏡?
組み付け後の画像を送って頂きました。
コンディションの良さそうな車体に、ピカピカの外装。
既にワンオフのマフラーが装着されていますが、
エンジンスワップを始め、これからがカスタムの本番らしいです。

いったい、どんな凄いマシーンに仕上がるのか?完成が楽しみです!