【ペイントベース品(塗装対象パーツ)の探し方】
現在車両に装着されているパーツを塗装する以外に、別のパーツを塗装用にご用意される事も多いと思います。
その際、塗装屋目線でのアドバイスをお伝えしますので、参考までにご覧下さい。
まず、過去の経歴が不明な中古パーツを塗装ベースに考える場合、一つの目安となるのがその品がメーカー純正塗装品で有る事です。
理由は既に再塗装歴の有る品やペイントベースとして下地処理等が施されている中古品は、
表面下の素材自体がどの様なコンディションにあるのか?事前に判断する事が困難だからです。
経験上、これらは品物自体に何らかの問題を抱えているケースが多く、その程度によってはペイントベースとして不向きな場合も。。。
また、問題解決に必要な作業内容によっては中古のコスト的メリットが全く無くなってしまう事も考えられます。
自家塗装品や不良塗膜品にリペイントを施す場合、当方では現状塗膜の剥離を行いますが、
この作業費用も純正塗装の上に塗り重ねが施されている品は工程的に増額傾向となります。
多少のキズやヘコミが有ってもメーカー純正塗装品であれば、その下に大きな問題が隠れている可能性は低く、
軽度のダメージならばその処置費用も比較的安価に済みます。(例、キズ処理+下地塗装費用=\4,500~)
当HPの作業例からもご理解頂けると思いますが、塗装は下地が命です。
中古品の場合、購入時の価格が多少高くても、状態の良い品をペイントベースとする事でコストパフォーマンスにも優れるペイントプランに成るはずです。
ただし、絶版品や入手困難なレアパーツ等は、状態が多少悪くても、手間とコストを掛けてより良い状態を目指す方法も有ります。
その他、使用に危険を伴うガソリンタンクの重錆劣化や重損傷品。経年劣化等で素材自体がモロくなってしまったパーツ等の
ご依頼はお断りさせて頂く場合が御座いますので予めご了承願います。。
では、ペイントベースとして優れた品とは?
ペイントベースとして最も作業コスト的に優れているのはメーカー純正単色塗装が施された品(ラインやクリアーコートデカールも無し)で、
キズや錆を含む一切のダメージが無い品(新品もしくは新品同様品)となります。
この状態のパーツであれば基本ペイント料金に含まれる下処理のみで塗装作業に進む事が出来ます。
(注、メーカー純正塗装でも一部問題が見受けられる品は除く)
ただし、新品もしくは新品同様品であっても、社外(アフターパーツ)品の場合は話が変わってきます。
社外品として多く流通しているFRP製等のカウルや金属製のガソリンタンク等は、そのままでは塗装作業に進めません。
その品の状況に合わせた適切な下地処理を必要としますが、社外品の場合そのコンディションの幅がかなり大きい事が問題となります。
仮に元の状態が悪い品に高いクオリティーの仕上げをお望みであれば、当然多くの仕事を必要とするので、作業費用にも大きく影響してきます。
安物買いの・・・・・・事例は自分を含め少なく有りませんので、大切な予算を無駄にしない様、ご参考にして頂ければと。
また、ペイントベースとして購入予定の品でご不明な点等御座いましたらお気軽にご相談下さい。
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